会社を経営する者が自らの利益のために会社を運営しているのではないかと株主が疑う場合、行動を起こす前に、スペインにおける取締役の責任に関して三つの問題を整理する必要があります。第一に、その事実が背任罪(administración desleal)に該当するのか、それとも会社法上の義務違反にとどまるのかという点です。第二に、誰が対応する当事者適格を有するのかという点であり、その答えは損害を被ったのが誰かによって大きく左右されます。第三に、刑事と商事のいずれの手続によるのか、そしてその選択が損害賠償請求にどのような影響を及ぼすのかという点です。 犯罪の構成要件:取締役の義務に対する重大かつ故意の違反 スペイン刑法第252条は、他人の財産を管理する権限を有する者が、その権限の行使において逸脱し、管理対象の財産に損害を与えた場合を処罰しています。最高裁判所が繰り返し述べてきたとおり(2018年最高裁判所決定第285号、ECLI:ES:TS:2018:2185A)、本罪が非難するのは、取締役と管理対象の財産とを結ぶ忠実と信頼の絆を断ち切る行為です。そのため、取締役が広範かつ撤回されていない権限を有していることは問題になりません。その権限を不誠実に行使して本人に損害を与えれば、構成要件に該当します。2015年組織法第1号以降、本罪は一般的な財産犯となり、誰もが被害者となり得るものであって、旧第295条のように会社の領域に限定されるものではなくなりました。 最高裁判所の判例は、本罪を三つの要素に分解しています。 法律、公的機関または法律行為に由来する、他人の財産に対する管理権限を有すること。 その権限の行使において逸脱すること。 財産上の損害を生じさせること。 本罪の実行行為の核心は、「逸脱する」(excederse)という動詞にあります。2023年10月5日最高裁判所判決第735号(ECLI:ES:TS:2023:4012)は、第252条が廃止された旧第295条よりも包括的な表現を用いていることを指摘しています。そのため、取締役の違法性は、有する権限を不当に行使する場合に限らず、有しない権限を行使して管理対象の財産に損害を与える場合にも認められます。これにより、権限の濫用と権限の踰越の双方が含まれ、さらに同法廷の判例における定式によれば、委ねられた管理において求められる注意をもって行動しないことも含まれます。これらの場合、取締役は自らの義務に違反し、管理対象の財産の利益に反して行動していることになります。 他方、損害は、必ずしも財産の実際の減少である必要はありません。保証人的地位にある者が、求められていた取引を行わなかったという不作為による逸失利益であっても足ります。 商事上の違法行為との違いは何か 単なる商事上の違法行為との境界を理解するには、客観的には、刑法上の構成要件がスペイン資本会社法(LSC)第236条の民事上の違法行為と非常によく似ていることを想起しておく必要があります。いずれも、役職上の義務違反に帰責される損害を要件としています。違いは主観的要素にあります。本罪は故意を必要としますが、未必の故意で足ります。経営判断原則によって保護される決定、注意義務の故意によらない違反、および過失による忠実義務違反は、損害賠償義務を妨げるものではないものの、構成要件の対象外となります。刑法学説の多数は、会社法上の違法性は必要条件ではあるが十分条件ではなく、刑事上の判断は最も重大な違反にのみ処罰を限定するふるいとして機能すると解しています。 取締役が違反する義務 不誠実さを特定するには、法定の義務から出発するのが有益です。LSC第225条は秩序ある事業者(ordenado empresario)としての注意を求めており、これには実際に職務を遂行すること、監視・監督すること、そして情報を収集することが含まれます。LSC第227条は、忠実な代理人としての忠実さをもって、誠実に、かつ会社の最善の利益のために職務を遂行することを求めています。同条第2項は重要な帰結を加えています。忠実義務の違反は、会社財産に生じた損害を賠償する義務だけでなく、取締役が得た不当利得を会社に返還する義務も生じさせます。LSC第228条は忠実義務に基づく基本的な義務を具体化しており、その中には次のものがあります。 付与された目的以外の目的で権限を行使しないこと。 取締役本人または関係者が利益相反を有する決定に参加しないこと。 会社の利益と相反する状況を回避するために必要な措置を講じること。 さらに、LSC第226条は経営上の裁量を保護しています。取締役が、誠実に、当該事項について個人的な利害を有することなく、十分な情報に基づき、適切な意思決定手続に従って行動した場合には、注意義務の基準は満たされたものとみなされます。ただし、この保護は、他の取締役および関係者に個人的に影響を及ぼす決定や、第230条に定める取引には及びません。したがって、不誠実さを主張する者は、まさにその個人的な利害や利益相反を探す必要があります。 構成要件に該当する行為 正当な理由のない会社資金の処分。 最高裁判所は、取締役と個人的につながりのある会社への支払いがある場合に、対価を裏付ける書類がないことを違法性の中核的な証拠と評価してきました。2024年最高裁判所判決第1112号(ECLI:ES:TS:2024:6073)は、銀行口座間の資金移動が書類によって立証され、被告人が資金の使途を説明できない場合には、領得の意思以外に説明の余地はないと判示しています。 自己取引と利益相反。 役務の提供が実在する場合であっても、取締役が株主または権限ある機関の認識も承認もないまま自らに取引を発注すれば、その支払いは不誠実なものとなり得ます。2025年3月20日最高裁判所判決第449号(ECLI:ES:TS:2025:1169)は非常に示唆に富む適用例を示しており、利益相反を株主総会に開示することなく、自らのグループに属する他社との間で会社のための役務契約を締結した取締役は、それ自体で忠実義務に違反すると判示しました。開示は明示的になされなければならず、その契約において会社の利益が優先されたか否かという事後的な検討とは無関係だからです。 事業機会の流用。 同判決は、会社が所有するアパートメントの稼働管理を、取締役と関係があり、かつ競合関係にある会社に委託したことによる逸失利益を賠償すべき損害と認め、これを推計により算定しました。裁判所は、顧客の移転について直接の証拠はないことを認めつつも、関係会社の売上が増加する一方で、管理対象である会社の売上がこれほど大きく落ち込んだことを重視しました。 株主に対する隠蔽。 2024年最高裁判所判決第189号(ECLI:ES:TS:2024:1170)は、取締役が請求書を用いて工事を仮装し、株主による監視を妨げるために年次計算書類を商業登記所に寄託せず、株主総会の決議を一切得なかった事案を扱っています。こうした隠蔽行為は、違法性の認識を示すものであるため、嫌疑を強める方向に働きます。 横領罪との境界 刑法第252条と第253条とを区別する決定的な基準は、「後戻りできない地点」です。処分が濫用的であっても、資金を戻す意図をもってなされた場合には、その意図が後に挫折したとしても背任罪が成立します。これに対し、処分が確定的であり、自己または第三者の財産に組み入れられた場合には横領罪(apropiación indebida)が成立します(2016年最高裁判所判決第700号、ECLI:ES:TS:2016:3975、および同第962号、ECLI:ES:TS:2016:5825)。現在では法定刑が同等とされていることから、2024年最高裁判所判決第1112号(ECLI:ES:TS:2024:6073)は、択一関係の原則はその実際上の意義を失い、両罪は同心円のような関係にあると述べています。2022年最高裁判所判決第117号(ECLI:ES:TS:2022:435)は、資金を補填できると信じて流用したとしても故意は否定されず、個人的な利得の立証も必要ないと付け加えています。2024年最高裁判所判決第768号(ECLI:ES:TS:2024:4354)は、資金の最終的な行き先が不明であっても構成要件該当性は失われないことを確認しています。 注意:それだけでは足りないこと 2025年11月12日バルセロナ第2商事裁判所判決第240号(ECLI:ES:JM:2025:205)は、経営成績がマイナスであることはそれ自体違法ではなく、第三者の倒産といった外部要因に帰することのできない、取締役の具体的な行為を立証しなければならないと指摘しています。被告側が提出した一致する二つの鑑定意見は、損失の原因を子会社の倒産に求め、会計上の誤りを形式的なものと評価しました。原告は自らの鑑定意見も市場比較による証拠も提出しませんでした。同判決はさらに、多数派が経営を繰り返し承認していても訴えの途が閉ざされるわけではないものの、訴訟を提起する側により重い立証責任が課されると付け加えています。 誰が、どの手続で対応できるのか 鍵となるのは、誰が損害を被ったかです。会社が損害を被った場合、訴権を有するのは会社自身であり、少数株主には例外的な当事者適格が認められます。株主または第三者が直接損害を被った場合には、その者自身の訴権があります。 第一の手続:財産の帰属主体としての会社(刑事手続と会社による責任追及訴訟) 2023年10月25日バレアレス諸島県裁判所(第2部)判決第485号(ECLI:ES:APIB:2023:2877)は、保護法益の帰属主体である「被害者」(ofendido)と、その主体ではないものの損害を被る「被害関係者」(perjudicado)とを区別しています。その経済的な意味では株主が会社財産の最終的な帰属主体であるとしても、法的には管理対象の財産の唯一の帰属主体は会社であり、取締役は株主の財産を管理しているわけではありません。したがって、刑事訴訟法(LECrim)第109条、第109条の2および第281条、ならびに犯罪被害者の地位に関する2015年法律第4号第2条における被害者と間接的な被害を受けた第三者との区別に照らし、株主は本罪の被害者ではなく、私人訴追者(acusación particular)としての当事者適格も有しません。 商事手続においては、会社による責任追及訴訟(acción social)には、違法な行為、現実の損害および因果関係が必要であり、立証責任は原告が負います(民事訴訟法(LEC)第217条)。賠償金は株主ではなく会社に支払われます。LSC第236条第3項は、責任を事実上の取締役にも拡張しています。 第二の手続:株主または第三者による個別責任追及訴訟 LSC第236条第1項は、取締役が会社、株主および債権者に対して責任を負うことを定め、LSC第241条は、取締役の行為によって直接その利益を害された株主および第三者の損害賠償請求権を留保しています。学説は、最高裁判所の判例に従い、これを機関としての違法行為であり、会社法の枠組みに組み込まれた独自の規律をもつ不法行為責任であると説明しています。その要件は次のとおりです。 株主または債権者の財産に対する直接の侵害からなる損害であること。したがって、会社の単なる支払不能、債権の不払い、または事業の事実上の閉鎖だけでは足りません。 過失または故意による作為または不作為であること。法律または定款に反する行為が必ずしも必要なわけではなく、秩序ある事業者および忠実な代理人としての注意を怠れば足ります。 行為と損害との間に因果関係があること。......

株主間契約を締結することで、放置すれば会社の運営に支障をきたしかねない問題をあらかじめ想定し、備えておくことができます。株主間紛争に関する前回の記事では、明確なルールがないと、意見の対立が生じた後にその解決がいかに難しくなるかをご説明しました。 会社を設立する時点では、株主は通常、目標を共有し、事業について共通のビジョンを持っています。しかし、状況は変わり得るものです。たとえば、一方の株主は利益を再投資したいと考え、もう一方は分配を望むことがあります。また、一方が多くの責任を担うようになる一方で、もう一方が徐々に関与を減らしていくこともあります。こうした状況は、必ずしも株主間の関係が悪化していることを意味するわけではありません。しかし、その解決方法を事前に取り決めないまま対処しなければならない場合には、問題が生じます。 株主間契約で何を定めることができるか 役割、関与の程度および報酬 多くの会社では、株主は資本を拠出するだけでなく、自ら事業に従事しています。たとえば、2名の株主がそれぞれ50%ずつ出資して会社を設立し、当初の数年間は同様の条件で業務に携わっていたとします。やがて一方が責任の大部分を担うようになり、もう一方は関与を減らしていきますが、両者の持分比率は変わらないままです。 事前のルールがなければ、報酬、利益の分配、あるいは経営上の判断をめぐって意見の相違が生じるおそれがあります。 これを防ぐため、株主間契約では、各株主の役割と関与の程度を定め、労務に対する報酬と配当とを区別し、利益を分配するか再投資するかの基準を設けることができます。また、合意した義務に違反した場合の効果を定めておくことも可能です。 これにより、業務負担をめぐる意見の相違が、会社の所有や支配をめぐる紛争へと発展することを防ぐことができます。 デッドロック解消の仕組み:株主間で合意に至らない場合 ここでも、2名の株主がそれぞれ50%を保有する会社を例に考えてみましょう。一方は利益を再投資して事業を拡大すべき時期が来たと考え、もう一方は利益の分配を望んでいます。何度協議を重ねてもどちらも譲らず、その対立が他の重要な意思決定にまで波及すれば、会社は機能不全に陥りかねません。 こうした事態に備え、株主間契約では、一定の投資、新たな株主の加入、重要な資産の売却など、特別の合意を要する事項を定めることができます。 また、対立を解消するための手続として、一定期間内での協議、調停、さらには独立した専門家の関与などを定めることもできます。 それでも膠着状態が続く場合に備えて、持分の買取りまたは売却の仕組みや、事業の継続を可能にするその他の解決策を定めておくことができます。 これらの条項では、手続がどのように開始されるのかを具体的に定める必要があります。株主が誠実に協議する旨を定めるだけでは不十分です。あわせて、適用される期限や、合意に至らなかった場合にどうなるのかも定めておかなければなりません。また、全員一致を要する事項を多くしすぎないことも重要です。当初は保護策として設けたものが、会社の通常の経営の妨げとなるおそれがあるためです。 株主の離脱:事業から抜けたい株主がいる場合 創業株主の離脱は、特にその株主が代替の難しい役割を担っている場合、事業の継続に影響を及ぼすおそれがあります。後任の手配に加え、その株主の持分をどう扱うかも決める必要があります。 グッドリーバー条項およびバッドリーバー条項を設けることで、離脱の理由を区別し、それぞれに異なる効果を定めることができます。グッドリーバーとは、株主間契約が正当とみなす事由によって離脱する株主をいいます。一方、バッドリーバーとは、在籍義務その他の定められた条件に違反して離脱する株主などをいいます。 これらの区分は、株主間契約の中で具体的に定める必要があります。スペイン法には、あらゆる会社に自動的に適用される統一的な制度は存在しないためです。 株主間契約では、誰が持分を取得できるのか、その価格をどのように算定するのか、評価額について争いがある場合にどうするのか、そしてどの期間内に譲渡を行うのかを定めることができます。 離脱が生じる前に備えておくことで、不確実性が軽減され、株主構成が変わっても会社が事業を継続しやすくなります。これらの仕組みについては、当事務所のこちらの記事で詳しくご紹介しています。 持分の譲渡:誰が会社に加わることができるか 問題が、誰が会社に加入できるかという点にある場合もあります。たとえば、ある株主が自らの持分について買取りの申出を受け、第三者に売却したいと考える一方で、他の株主は競合他社の参入を避けたい、あるいは自らその持分を取得する機会を得たいと考えることがあります。 株主間契約では、優先買取権その他の譲渡に関する取決めによって、こうした状況に対応することができます。 また、会社全体の買収を希望する買い手が現れたものの、株主の一人が売却を望まないというケースも考えられます。このような場合には、次の二つの仕組みが有効です。 タグ・アロング権(共同売却権)とは、ある株主が他の株主による売却に加わり、自らの持分も買い手に譲渡することを可能にする権利です。 ドラッグ・アロング権(強制売却権)とは、他の株主にも持分の売却を求め、一括での売却を実現することを可能にする権利です。 これらの仕組みが機能するためには、行使の条件、必要な持分割合、価格および期限を定めておく必要があります。条項を正確に作成しておくことで、個々の持分譲渡が重要な取引を妨げたり、株主が想定外の立場に置かれたりする事態を防ぐことができます。 株主間契約と定款:なぜ両者の整合が必要なのか スペイン会社法上、株主間契約を締結したからといって、そのすべての条項が当然に会社に対抗できるわけではありません。スペイン資本会社法第29条(Ley de Sociedades de Capital)は、株主間で非公開とされた合意は会社に対抗できないと定めています。 そのため、契約の当事者が負う義務と、求める効果に照らして適切な場合には定款にも盛り込むべきルールとを区別する必要があります。両者をあわせて検討することで、矛盾を避け、各条項が本来の目的に沿っているかを確認することができます。 株主間契約と定款の関係については、こちらの記事(英語)で詳しくご説明しています。 各社の実情に応じた助言 あらゆる会社に通用する株主間契約のひな形は存在しません。創業者2名がそれぞれ50%を保有する会社と、同族会社や投資家を受け入れる会社とでは、必要とされる内容が異なります。 契約書を作成する前に、会社の組織体制、各株主の期待、そして将来的に問題となり得る意思決定について分析しておくことが望ましいといえます。 ナバロ・ジマ法律事務所は、20年を超える経験を有し、企業における株主間の関係の整備や、株主間紛争の予防と解決について助言を行ってまいりました。既存の株主間契約の見直しや、貴社におけるこうしたルールの導入をご検討の際は、info@navarrollimaabogados.com までお気軽にお問い合わせください。...

スペインの株主間紛争は、一般に考えられているよりもはるかに頻繁に生じており、経営危機にある企業に限らず、順調に業績を上げ、売上を伸ばし、成長している会社においても発生します。 その大半は、家族、友人、あるいは同業者同士が信頼関係を基盤として設立した会社で、その信頼が崩れた場合にどうなるかを想定していなかったケースです。 意見の対立が生じると、明確なルールの欠如や感情的な確執によって、経営上の単なる意見の相違が、法的・経済的な問題、さらには多くの場合、個人的な問題へと発展し、会社の事業活動を麻痺させ、企業価値を損ない、株主自身の財産までも危険にさらすことになりかねません。 だからこそ、どのように対処するか、そしていつ対処するかが決定的に重要となります。 紛争の原因は多岐にわたりますが、実務上は一定のパターンが繰り返される傾向にあります。事業への関与度の違い、利益配分や報酬、経営戦略に関する考え方の相違、情報不足、個人的な事情の変化などです。 これらの要因は、それ自体が問題なのではありません。問題となるのは、それらを解決するための仕組みがあらかじめ用意されていない場合です。 助言は紛争が起こる前から始まります 株主間紛争を解決する最善の方法は、あらかじめそれを想定しておくことです。 そのため、当事務所の助言は紛争が生じる前から始まります。最も有効な予防策は株主間契約です。株主間契約によって、当事者とその利益に応じて、対立が生じた際に法律や定款では解決できない事項を定めておくことができます。この点については来週の記事で、よくある問題と、株主間契約がそれらをどのように予防・解決するかをご紹介します。 すでに紛争が生じている場合 紛争がすでに生じている場合、当事務所がまず行うのは、これまでの経緯をすべてお聞きすることです。 会社はどのように設立されたのか? 株主間の関係はどのように変化してきたのか? 何が変わったのか? 現在はどのような状況にあるのか? あわせて、紛争の解決に関わる会社関係書類の分析を行います。定款や意思決定を記録した議事録など、どの紛争においても検討が欠かせない書類もあれば、紛争の種類によってのみ必要となる書類もあります。 例えば、株主が会社の資金を個人的な事業や並行して営む別の事業に流用している疑いがある紛争では、会計書類の確認が必要となります。 こうして、依頼者の真の利益を把握することができます。それは、単に会社から離脱することや当初の出資を回収することから、次のようなより戦略的な目的にまで及びます。 経営の主導権を取り戻すこと。 会社の利益に反して行動する取締役を退任させること。 事業の継続を確保すること。 双方の真の目的を把握する 株主間紛争においては、多くの場合、信頼関係の破綻が生じており、その結果、各当事者の本当の利益や目的が、恨みや確執によって隠れてしまったり、見えにくくなったりしていることが少なくありません。 しかし当事務所にとっては、依頼者(そして相手方)の目的を明確にすることが非常に重要です。それによって適切な戦略を立てることができ、法的には可能であっても、依頼者が本当に必要としているものに近づかない手段を取ることを避けられるからです。加えて、別の記事で取り上げたスペインの裁判所の滞留問題も忘れてはなりません。 そのため、当事務所は常に裁判所に訴える前に紛争の解決を図ることを心がけ、まずはすべての関係者との交渉から始めます。 私たちの目標は、単なる意向表明にとどまらない合意を実現することです。 合意を書面化します(和解契約、持分の売買、または退出に関する取決めなど)。 相手方と交渉します。 最後まで実行します(登記手続や、取引から生じうる税務上の義務への対応を含みます)。 交渉がまとまらない場合 交渉がまとまらない場合には、訴訟という手段が残されており、当事務所は同じ決意をもってこれに臨みます。当事務所は会社法・商事分野の訴訟における豊富な経験を有しています。会社の決議の取消訴訟およびその効力停止の仮処分申立て、取締役に対する責任追及訴訟、株主の離脱権の行使と持分の価値の請求、さらには会社の機関が機能不全に陥り運営が不可能となった場合の裁判所による解散請求などです。 当事務所の経験 サラゴサを拠点とするナバロ・ジマ法律事務所は、スペインの株主間紛争に総合的な助言をもって取り組んでいます。会社設立時の株主間契約や定款の設計から、交渉、株主の離脱、そして必要に応じて訴訟手続に至るまで対応いたします。 当事務所は、問題を分析するだけにとどまりません。法的な厳密さ、交渉力、そして法廷での経験を兼ね備え、退出合意の成立、出資の回収、あるいは株主としての権利の擁護など、依頼者が目的を達成するまで、プロセス全体を通じて依頼者に寄り添います。...

ナバロ・ジマ法律事務所は、外国企業グループへの助言を通じて、外国企業グループのスペイン子会社が、気づかないうちに会社法上の義務に違反してしまう事例を、望ましくないほど頻繁に目にしてきました。子会社が通常どおり売上を計上し、税金や従業員の給与を支払っている一方で、誰にも気づかれないまま会社法上の義務違反が積み重なっていくことは珍しくありません。ここでいうのは、通常は適切に対応されている税務や労務の義務ではなく、会社であることそのものに由来する義務、すなわち計算書類の寄託、法定帳簿の備置、商業登記の最新化、親会社との取引の文書化などです。 確かに、これらの義務は日常業務の中では目に付きにくいものです。しかし、その違反は子会社の業務を停止させかねず、場合によっては取締役や親会社自身にまで責任が及ぶおそれがあります。本稿では、よく見られる問題とその影響、そして当事務所がどのようにお手伝いできるかをご紹介します。 重大な影響をもたらす4つの義務違反 年次計算書類の未寄託 スペイン法上、株主総会は事業年度末から6か月以内に年次計算書類を承認しなければならず(スペイン資本会社法〔Ley de Sociedades de Capital、以下「LSC」〕第164条)、取締役は承認後1か月以内にこれを商業登記所に寄託しなければなりません(LSC第279条)。これを怠った場合: 登記簿の閉鎖 取締役の解任や委任状の撤回など、ごく限られた例外を除き、会社のいかなる決議も登記できなくなります(LSC第282条および商業登記規則第378条)。 過料 遅延1年ごとに1,200ユーロから60,000ユーロの過料が科されることがあり、売上高が600万ユーロを超える場合には上限が300,000ユーロに引き上げられます(LSC第283条)。 納税者番号(NIF)の取消し 4事業年度連続で計算書類が寄託されなかった場合に適用されます(勅令1065/2007号第147条)。取消し後は、銀行は会社の口座への入出金を行うことができなくなります(スペイン一般税法第6追加規定)。 取締役の責任 取締役は、会社、株主および債権者に生じた損害について責任を負う可能性があります(LSC第236条および第241条)。 一人会社である旨の未申告 子会社の多くは親会社が100%を保有しており、スペイン法上の一人会社(sociedad unipersonal)に該当します。この地位には固有の義務が伴いますが、見落とされがちです。 申告および登記 一人会社である旨を公正証書に記載して商業登記所に登記するとともに、会社の書類、通信文および請求書にその旨を表示しなければなりません(LSC第13条)。 親会社の責任 一人会社である旨を登記しないまま6か月が経過した場合、親会社は、その期間中に子会社が負った債務について、個人として無限かつ連帯して責任を負います(LSC第14条)。 単独株主の決定 親会社が単独株主として行う決定は株主総会の権限の行使にあたり、親会社またはその代表者が署名した議事録に記録しなければなりません(LSC第15条)。議事録がなければ、第三者に対して決定の内容を証明する手段がありません。 関連者間取引の文書化の欠如 子会社と親会社との間の取引(経営管理サービス、貸付、ロイヤルティ、物品の売買など)は、独立企業間価格で評価し(スペイン法人税法〔以下「LIS」〕第18条)、法人税法施行規則第13条から第16条に従って文書化しなければなりません。また、一定の基準額を超える場合には様式232による申告が必要です。文書が欠けている、または不十分な場合: 税務上の更正 スペイン税務当局は取引の評価額を修正し、それにより生じる税額と延滞利息を請求することができます。 特別な制裁 記載漏れまたは虚偽のデータ1件につき1,000ユーロ、データ群1件につき10,000ユーロ、または行われた評価額修正の15%の制裁金が科されます(LIS第18条13項)。 損金不算入 マネジメント・フィーなどの支払いは、役務提供の実態を証明できない場合、損金として認められない可能性があります。 取締役の任期満了と未撤回の委任状 有限責任会社(SL)では、定款で任期を定めない限り取締役の任期は無期限ですが、株式会社(SA)では任期は最長6年です(LSC第221条)。任期が満了すると、選任の効力は失われます(LSC第222条)。よく見られる問題は次のとおりです。 任期満了 会社は形式上、経営機関を欠く状態となり、状況が是正されるまで決議の正式な手続きが困難になります。 未登記の変更 取締役の選任および解任は、就任承諾から10日以内に登記申請しなければなりません(LSC第215条)。登記されていない事項は善意の第三者に対抗できず(スペイン商法典第21条)、有効な選任を受けずに会社を運営する者は、事実上の取締役として責任を負う可能性があります(LSC第236条3項)。 未撤回の委任状 委任状の撤回が登記されるまでは、元役員が引き続き第三者に対して会社を拘束する行為を行える状態が続きます。 なぜ見過ごされるのか 影響がこれほど重大であるにもかかわらず、なぜこうした義務違反がこれほど多いのでしょうか。当事務所の経験では、その原因はほぼ常に次の3つの要因の組み合わせにあります。 親会社は対応済みだと考えている。通常、子会社はスペイン国内に会計や給与計算を担当するアドバイザーを抱えています。そのアドバイザーがその他の義務にも対応していると考えがちですが、実際にはそうでないことがほとんどです。......

組織法1/2025号「司法公共サービスの効率化に関する措置」の施行、そして一定の民事・商事手続において、スペインのADR義務化にあたる適切な紛争解決手段(MASC)が訴訟要件として広く導入されてから1年余りが経過し、その運用を具体化する基準が裁判実務においても示され始めています。 もっとも、完全に統一され、一貫し、定着した基準が存在すると断言するには、まだあまりにも時期尚早です。 MASCの運用には依然として裁判所間で大きな差異が見られ、その進め方と立証には細心の注意が求められます。 以下では、その実務上の運用において生じている主な論点と、施行から1年以上を経てスペインの裁判所で形成されつつある基準について分析します。 問題の所在 MASCは、紛争の裁判外での解決を促進して訴訟件数を減らし、裁判所への提訴があらゆる場合において当事者の第一の選択肢とならないようにする、という明確な目的のもとに導入されました。 しかし、これを訴訟要件として位置づけたことで、逆の効果が生じるおそれがあります。すなわち、一定の場合には、事前の交渉の試みを立証しなければならないという要件が、実効的司法保護へのアクセスに対する追加的な形式上の負担となってしまうのです。とりわけ、合意に至る真の意思が存在しない場合に、この傾向は顕著です。 裁判所における問題:判断基準のばらつき 最大の問題は、裁判所間の判断基準のばらつきにあります。ある裁判所では十分な交渉の試みとみなされるものが、別の裁判所では補正命令の対象となることがあります。同様に、試みの立証方法についても、ある司法管轄区では十分とされる一方、別の管轄区では疑問視されることがあります。 施行後の最初の数か月間、このばらつきにより、実務家は特に慎重な対応を迫られてきました。同様の状況で他の裁判所がすでに認めたMASCであっても、管轄裁判所がそれをどのように評価するかが不透明だからです。 その結果生じているのが法的不安定性です。本来は実体的な問題であるはずの事項、すなわち紛争の裁判外解決に向けた現実かつ立証可能な試みがあったか否かという問題が、手続上の問題へと移し替えられてしまうおそれがあります。 時間的コスト 形式主義の多さは、効率的とは言い難いものです。事前にMASCを経なければならないという要件は、時間の面でも影響を及ぼしています。 2025年4月以前であれば直ちに訴訟手続に移行できた事案も、現在では事前段階を経る必要があり、手続の開始までに30日から90日が加わる可能性があります。しかも、すべての事案において交渉への実質的な意思が存在するとは限りません。 要件は形式的には満たされても、法が目指す目的、すなわち合意によって訴訟を回避するという目的が常に達成されるわけではありません。 2026年1月に公表されたある調査によれば、回答した実務家の90%がこれらの要件によって手続が遅延していると考えており、迅速化を実感していたのはわずか4.3%にとどまりました。 公式な基準の欠如 これに加えて、MASCが訴訟件数や手続期間に与える実際の影響を評価できる公式データは、いまだ限られています。 同じ調査によれば、統一的な基準があると感じていた弁護士はわずか4%であったのに対し、71%がその運用は著しくばらついていると考えていました。 結論は明らかです。改正が目指した効率性は、現在のところ、手続上の不確実性と併存しているのです。 現時点で確実に言えること 施行から1年が経過し、前述のようなさまざまな問題があるにもかかわらず、法の運用を通じて、当初の形式主義を是正する一貫した基準が複数の県控訴裁判所(Audiencia Provincial)で示されつつあります。 例えば、補正可能な瑕疵についてです。交渉の試みがまったく行われていなかった場合、その瑕疵は補正不能となり得ます。しかし、試み自体は行われており、問題がもっぱらその立証にある場合には、スペイン民事訴訟法(LEC)第231条に基づく補正の余地が認められる傾向にあり、形式上の瑕疵が直ちに訴えの却下につながることは避けられています。 用いる手段についても、柔軟な解釈が定着しつつあるようです。ビュロファックス(内容証明付き通信)に独占的な地位があるわけではなく、当事者の身元、内容、日付および通知の受領を確実に立証できる手段であれば、電子メールやSMSを含め、いずれも用いることができます。 また、相手方から回答がなかったとしても、通知が適切に送付されていれば、試みが行われたものとみなされる可能性は否定されません。一方、LEC第264条4項に基づく宣誓申述書は、あらゆる連絡手段が真に不明である場合に限って用いるべきものです。 結局のところ、重要なのは用いた媒体ではなく、通知が確かな記録を残し、当事者間で通常用いられている経路、または合意された経路に宛てて送られていることです。 当事務所の取り組み MASCを適切に活用し立証できるかどうかは、訴えが受理されるか否かを左右し得るため、案件の当初から訴訟戦略に組み込む必要があります。 ナバロ・ジマ法律事務所では、MASCの動向と各裁判所が適用する基準を常に最新の状態で把握し、個々の案件に応じてその進め方を調整しています。 当事務所は、MASCを単なる形式的要件としてではなく、依頼者の手続上の立場を決して疎かにすることなく、実効的な裁判外解決を図るための手段として捉えています。法的に可能な場合には合意に至る可能性を最大限に高めて訴訟を回避することを目指すと同時に、必要な場合に備えて訴訟手続の準備も並行して進めています。...

インターネットでの検索、動画のストリーミング再生、人工知能(AI)ツールへの問い合わせ。その一つひとつの背後には、休むことなく稼働するサーバーで埋め尽くされた産業用の建物があります。それがデータセンターであり、スペインにおけるその拡大はあまりに急速で、電力網そのものを揺るがすほどになっています。これまでに提出された系統接続の申請は、政府が2030年に必要と見込んでいた量の3倍に達しています。 問題は量だけではありません。電力網の物理的な容量には限りがあり、データセンターがその大部分を占めてしまえば、電化を進める産業や運輸、その他の部門が利用できる余地はそれだけ小さくなります。さらに、これらの施設は昼夜を問わず常に電力を消費するため、太陽光も風もない時間帯には、電力系統は需要を賄うためにガス火力発電所に頼らざるを得ず、その結果、消費者全体の電気料金に跳ね返ることになります。 問題への規制上の対応 ― 系統接続のための3つの条件 こうした成長に秩序をもたらすため、スペイン政府は規制案を策定しました。この規制案は、電力網に接続するための参入要件を初めて導入するものです。空き容量があるだけではもはや十分ではなく、データセンターは次の3点を同時に証明しなければなりません。 第一はエネルギーの供給源に関するものです。一般の電力網に接続するだけでは足りません。事業者は、消費電力の80%が当該プロジェクトのために専用に建設された太陽光または風力発電設備によって賄われていること(既存の発電所を利用することは認められません)、そして、その発電が時間単位で消費のタイミングと一致していることを証明しなければなりません。 第二の条件は技術的な効率性です。規制案は、機器の冷却に充てられる電力の割合(実際にサーバーを動かす電力との対比で)、および冷却に用いられる水の消費量について、非常に厳しい基準値を定めています。予定されている基準によれば、これは欧州全体で最も厳しい水準であり、とりわけ水に関してその傾向が顕著です。 第三の条件は、これらのセンターが扱う情報が欧州の管轄権の下にとどまることを求めるものです。運営会社はEU域内に設立されていなければならず、データをEU域外に持ち出すことはできません。また、事業者は、EUの法的枠組みを尊重しない外国当局からのアクセス要求を拒否できなければなりません。さらに、スペインの公的機関は、データがEU域内にとどまることを保証しないセンターに自らのシステムを置くことが禁じられています。 規制を遵守しない場合の結果とは 規制違反は、単なる行政処分にとどまりません。自前の再生可能エネルギーによる充足率が最も低いケースでは、電力網へのアクセス費用が最大500%まで直接引き上げられる可能性があります。さらに、重大な違反状態が5年間続いた場合、事業者は系統接続の権利を最終的に失います。 しかし、最も慎重な検討を要するのは、これらのルールが将来のプロジェクトに限られないという点です。申請がまだ審査中の事業者は、却下される可能性を前に、わずか3か月で要件の充足を証明しなければなりません。すでに許可を取得しているものの、まだ接続していない事業者には6か月の期限が与えられ、これを過ぎると、許可と差し入れた保証の双方を失います。ただし、規制案には出口も用意されています。同じ6か月の間であれば、保証が執行されることなく、プロジェクトを自主的に放棄することができます。 アラゴン州への影響 何が懸かっているのかを最もよく示しているのがアラゴン州です。同州には、合計出力が約2,500MWに上るデータセンター・プロジェクトが集中しています(スペイン国内でも最大級の規模です)。州政府自身も、規制案が現行の文言のまま承認された場合、540億ユーロを超える投資が危うくなるおそれがあると試算し、承認前の全面的な見直しを正式に求めています。 アラゴン・エネルギー・クラスター(Clúster Aragonés de la Energía)も70件近くの修正提案を通じて支持しているこうした主張は、複数の側面にわたります。第一に、下位法令によって、すでに付与された許可や進んだ段階にあるプロジェクトに新たな条件を課すことができるのかが問われています。そうなれば、巨額の投資判断が下された前提そのものが覆され、行政に対する損害賠償請求への道を開くことにもなりかねません。第二に、系統接続へのこうした制限は、下位法令ではなく法律によって定めるべきではないかという点も提起されています。さらに、より戦略的な観点からは、EUの他の加盟国よりも厳しい枠組みは、デジタルインフラの投資先としてのスペインの地位を強化するどころか、投資家を規制の緩やかな国々へと向かわせかねないとの警告も出されています。 また、規制案に添付された説明資料に、経済面および地域面での影響についての本格的な調査を盛り込むよう求める声もあります。意見を提出した側によれば、問題となっている金額の大きさに照らして、この点は必要な厳密さをもって検討されていないとのことです。 結論 新たな規制が、電力網へのアクセスを参入のためのフィルターに変えることは明らかです。市場に残れるのは、自前の再生可能エネルギーを確保し、水の消費を最小限に抑え、扱うデータに対する欧州の管理を保証できるデータセンターだけです。このフィルターによって小規模なプロジェクトや投機的なプロジェクトは排除される一方、大手テック企業(10年間の再生可能エネルギー供給契約を締結できる力を持つ企業)は難なく適応できると予想されます。ほかならぬこうした大手テック企業への依存を減らすことを目的の一つとする規制が、結果としてその支配的地位を強化することになるのは、逆説的と言わざるを得ません。 デジタル分野の投資案件の非常に大きな部分がこのプロセスの行方にかかっているアラゴン州にとって、提出された意見の最終的な結果(そして進行中のプロジェクトにどの程度の猶予が認められるか)は、同州におけるこの分野の将来を左右するものとなるでしょう。 厳密に法的な観点から 新たな規制案に定められたこれらの要件を、とりわけすでに付与された許可や手続きが進んだ段階にあるプロジェクトに適用することは、スペイン法上の法的安定性および正当な期待の保護の観点から、少なくとも議論の余地があると言えます。 これに加えて、他の加盟国で施行されている枠組みよりも厳しい枠組みが生む不確実性もあります。先に述べたとおり、投資がより規制の緩やかな環境へと流出するリスクがあり、しかもそれは、規制案自体が第三国に対する欧州の地位強化を目指しているという、逆説的な状況の中で起こり得るのです。 結局のところ、本規制案は正当な目的を持つものの、現在の設計、とりわけ経過措置と違反時の結果の比例性に関しては、現時点でその実際の適用可能性に一定の疑問を投げかけるものです。とはいえ、今後の動向と、最終的な承認までに条文にどのような修正が加えられるのかを見守る必要があるでしょう。...